王道の戦術紹介

所要時間

30分

学ぶコト

・プリフロップでの戦術
・フロップ以降の戦術
・上記を掛け合わせたオススメの戦術

ポーカーのルールやプレイの流れについては一通り理解いただけましたでしょうか。

ここからは、戦術についてご紹介いたします!

本レッスンでは確率計算などの話に入る前の段階として、大きく分けて4つの戦術があるのでそちらについて見ていきましょう。

王道の戦略パターンとして、とてもざっくりですが2種類×2種類の掛け合わせで4パターンあると言われています。

前者は、プリフロップでの戦術、後者はフロップ以降の戦術になります。

正解があるわけではなく、相手の傾向や自分の性格などによって適性が異なりますが、いったんは自分がこれだ!と思った戦略を選択してみましょう!

プリフロップでの戦術

参加するハンドを絞る立ち回り

プリフロップでは、最初に配られた自分のカード2枚だけの情報を頼りにベッティングラウンドが行われますが、そもそもこの時点で弱いハンド(ex.23,27,49などの数字が弱くペアにもなっていないもの)や中途半端なハンド(ex.J8,K4,A7)は降りてしまい、比較的強いハンドのみで参加する戦略で、「タイト戦略」とも言われています。

ハンドを絞ることで、チップを獲得する機会は少なくなりますが、参加した際に相手に対する自分の勝率が上回っている可能性が高くなるためその後の展開を有利に進めやすくなります。

また、損失を抑えることにも繋がります。例えば、A7などの降りるか際どいとされているハンドを最初の段階で降りておくことでその後の判断を楽にできます。

(同じAのワンペア対決ですが、強い5枚を選ぼうとした時にAAの次に相手はTが入るため相手の勝ち)

自分は上のA7を持っている状況を考えてみましょう。

上記のように、Aがボードに落ち、ペアが出来てしまった場合には相手が大きくベットしてきても基本的に降りれません。(Aのワンペアは普通に強いため。)

ですが実際にはAと、7より強いハンド(ここではT)を相手が持っていて1回でチップを多く失ってしまうみたいなことが起こってしまいます。

プリフロップ時点でハンドを絞ることで、このような大きい損失を抑えやすくするのがタイト戦略の強みとも言えます!

多くのハンドを参加し相手に読まれにくくする

さきほどのタイト戦略とは反対に、極端に弱いハンド以外はプリフロップで降りずに多くのハンドをプレイする戦略で、ルース戦略とも呼ばれています。

この戦略の一番のメリットはチップを獲得できる機会が増えることです。

多く参加するためその分参加するのにチップも使いますが、多くゲームに参加できます。

そして、タイトなプレイヤーと比較してハンドが相手に推測されにくいことも大きなメリットになります!

タイトなプレイヤーを相手にするときには例えば相手が46で参加していて4と6のツーペアを完成させているなんて考える必要もありませんが、ルースプレイヤーを相手にするときには何を持っているか予想しにくいため、予想外のハンドに負け、大きくチップを失ってしまうみたいなことが起こりやすいです!

また、勝ちにいくことには直結しませんが、多くゲームに参加できるため、楽しいことがメリットです笑

私自身ラスベガスのカジノでポーカーをしたことがありますが、陽気なアメリカ人でタイトなプレイヤーは見たことがありません笑

フロップ以降での戦術

アグレッシブ

その名の通り、攻撃的なプレイングスタイルになります。

フロップ(最初の3枚が場に出る)以降、全体を通してベットする頻度が高く、チェックできる場面でもベットを使うことが多いのがアグレッシブ戦術の特徴です。

相手のベットに対してはレイズも仕掛け、どんどんチップを前に出していく戦略になります。

バリューベットも多く打つ分、ブラフベットも多いプレイヤーになります。

ポットを積極的に大きくしやすいので短時間で大きな利益を得られる可能性があるのがメリットです。

パッシブ

アグレッシブとは反対に、攻撃的ではなく守り寄りのプレイスタイルになります。

チェックすることができる場面ではあまりベットをせずに、また相手のベットに対してレイズをせずにコールで付いていく選択肢を取ることが多いのがパッシブプレイヤーの特徴になります!

大きく賭けることが少ないので損失を抑えやすいのがメリットです。

プリフロップ戦術とフロップ以降の戦術の掛け合わせ

戦術を4つ紹介してきましたが、

プリフロップ戦術「タイト・ルース」、フロップ以降の戦術「アグレッシブ・パッシブ」を掛け合わせた2×2の4種類の戦術・プレイスタイルに大きく分けることが出来ます!

日本人でポーカーが上手い人で多いのは、「タイト×アグレッシブ戦術」だと思います。

プリフロップでは強いハンドに絞って参加し、フロップ以降のアクションでは強気に攻めてポットを獲得していく戦術になります!(→なんか勝てそうですよね..?笑)

ハンドを絞ることで相手に対して自分の勝率を高く持っていったうえで、アグレッシブに攻めて主導権を握っていけます!

戦術などを意識せずに、初心者がポーカーを始めると、「ルース×パッシブ」な傾向になることが多いイメージです!

ハンドをいっぱい参加してみるけど、フロップ以降は強気には攻めず、相手のベットにレイズではなくコールで付いて行ってしまうことの多いプレイヤーです。

上手いプレイヤーにプレイを読まれてしまうことが多く、利益を上げるのが難しいプレイスタイルになります。

経験上、パッシブなプレイヤーが強気にベットをしてきたときには実際に強いハンドを持っていることが多く(ブラフが少ないため降りてしまえばよい!)、また基本強気にベットやレイズをしてこないため相手にする場合やりやすいことが多いです。

なので逆に、パッシブ戦術を使おう、と思って使うのではなく、自然とパッシブになってしまっている場合にはプレイスタイルの見直しを検討してみると勝てるかもしれません!

オススメの戦術

もちろん、戦術なのでどれがいい・悪いがあるわけではなく、どのプレイスタイルでもそれぞれに強いプロは存在しますが、ポーカー始めたての際にはリスクを抑え、参加した時の勝率で相手に対して有利に立ち回れるタイト戦略を私はオススメいたします。

そして、フロップ以降はアグレッシブにプレイすることで相手をコントロールしやすいのでお勧めです。

まずは「タイト×アグレッシブ」のやり方で学び、そこから自分流にアレンジしていくのが良いのではと思います!

また、この戦術についてですが、相手にどう思われているか?や参加率などによって変えていくのも大事になります。

例えば、タイトな人が多いテーブルではルースに、ルースな人が多いテーブルではタイトに、と参加している他のプレイヤーに大きな傾向がある場合にはその逆の戦略をとることが利益的になります!

イメージしやすい「タイトなテーブルではルースに」の例では、みんながとてもハンドを絞ってゲームに参加している状態なので、ハンドを広げてレイズしていくことで相手を通常より多く降ろすことが出来るのです!

また、相手に「こいつはブラフが少なくベットしてきたら強い役を完成しているぞ」と思われていそうな場合には通常より強い手も降りてくれることが多いのでアグレッシブにプレイするなど、柔軟にスタイルを変更することが勝率アップに繋がります!

課題

相手に、「自分はブラフを積極的に打ってくる」といったイメージが付いていそうだとします。

その場合にはどうプレイを変更していくのがよいでしょうか?