DMP(データマネジメントプラットフォーム)から進化したCDP(カスタマーデータプラットフォーム)という言葉が良く聞かれるようになってきました。
CDPと言われても何が従来のDMPと違うのかイマイチぴんときません。
そこで、この記事ではCDPについて簡単にまとめていきたいと思います。
CDPとは
CDPとはカスタマーを中心に据えエンゲージメントを高める様々なコミュニケーションを行うプラットフォームのこと。
CDPを使えば、様々なMA(マーケティングオートメーション)ツールと連携することで特定のカスタマーに対して最適なコミュニケーションを行うことが可能になります。
データを貯めるだけでなく、貯まったデータをどのように利用していくかが大事になってきます。
CDPとDMPの違い
正直DMPとの違いは曖昧で、明確な違いがあるわけではありません。
DMPは貯まったデータをどのような価値に転換するかを考えたプラットフォーム。元々データを貯める場所として「データレイク」という概念があり、それを価値に転換するところまで広げたのが「DMP」になります。
そんなDMPはどちらかというと企業目線でのコミュニケーションを行うプラットフォームとして定義されていました。
それを顧客目線で顧客に寄り添ったコミュニケーションを行うために考えられたのがCDPというプラットフォームになります。
ツールとしての明確な違いはありませんが、CDPという考え方は顧客のデータを一元化し顧客に寄り添ったコミュニケーションを行うプラットフォーム。
顧客第一主義の考え方を追求し日々進化を遂げています。
CDPで注意しなくてはいけないこと
世の中の流れに乗じてCDPをとにかく導入すれば良いというわけではありません。
CDPは一種の手段であり、それを使って何を成し遂げたいのか考えないといけません。
そもそも顧客にどんな価値を提供すれば良いのか?顧客にもっと素晴らしい体験を提供するにはどうすれば良いか?
その手段としてCDPがあるのです。
とりあえず、DMP・CDPを導入してみたものの、ただデータが貯まっている状態があるだけで無用の長物になってしまっているということをよく聞きます。
そのような状況にならないようDMP・CDPの導入はしっかり設計して行いましょう!
CDPの種類
CDPにはどのような種類があるのでしょうか?CDPにはいくつものサービスがありますが、ここでは有名どころを取り上げておきます。
トレジャーデータ
トレジャーデータは、国内のCDPの中では最もシェアの高いサービスだと思います。
様々なツールとの連携が容易で、多くの会社が導入しています。
料金体系は従量課金ではなく定額制です。なかなか高価なサービスですので、大規模データを扱う会社でない限りなかなか手が出せないのがデメリット。
https://www.treasuredata.co.jp/
Rtoaster
機械学習・データ分析ソリューションを提供する会社ブレインパッドのサービス「Rtoaster」。
Web接客・レコメンドに強みを持っており、貯まったデータを上手く利用してCRMに活かす場合に利用すると良いでしょう。
ブレインパッド自体が機械学習やデータ分析を行う会社なので、そのような機能を実装したい場合は強いです。拡張ツールも多数存在します。
比較的安価な価格から利用することが可能。
Tealium
トレジャーデータと似たプラットフォームですが、特にタグマネジメントの領域に強いサービスとなっています。
CDP まとめ
CDP自体は全く新しいサービスではありませんが、顧客起点でデータプラットフォームを考え直した新たな概念です。
企業からの一方向的なマーケティングが通用しなくなってきており、顧客視点でマーケティングを考え直さないといけません。
そのための1つの手段としてCDPという考え方があるのです。是非CDPを使ってカスタマーサクセスを達成しましょう!