こんにちは!スタビジ編集部です!
“Python“はデータ分析、人工知能、Web開発、科学計算、自動化などに広い分野で利用される言語です。
そんなPythonを勉強しようと思っている人の中には、”Python3エンジニア認定基礎試験“に興味がある方もいるのではないでしょうか。
今回は、上記の方に向けて、Python3エンジニア認定基礎試験の試験内容・勉強方法を解説します。
・Python3エンジニア認定基礎試験とは
・Python3エンジニア認定基礎試験の難易度と対策
・Python3エンジニア認定基礎試験の勉強方法3ステップ
試験勉強の前にPythonについて詳しく知りたい方は、以下の記事でPythonで出来ることをまとめているのでチェックしてみてください。
目次
Python3エンジニア認定基礎試験とは
「Python3エンジニア認定基礎試験」は、一般社団法人のPythonエンジニア育成推進協会が運営する民間資格で、Pythonの基礎的な使い方や仕組み、文法についての知識が問われる試験です。
試験を通して、Pythonの便利さを正しく理解し、適切に利用するために必要な知識とスキルが身についているか確認できます。
Python3エンジニア認定基礎試験に合格することによるメリットは、以下の通り。
・Pythonのスキルを証明でき、就職や転職の際に有利になる。
・Pythonに関する知識やスキルを向上させられ、エンジニアとして評価される。
Python3エンジニア認定基礎試験の試験概要
「Python3エンジニア認定基礎試験の試験概要」は以下の通りです。
試験名称 | Python3 エンジニア認定基礎試験 |
資格名 | Python3 エンジニア認定基礎試験合格者 |
試験内容 | Pythonの文法基礎を問う試験:60分 |
問題数 | 40問(選択問題) |
合格ライン | 正答率:70% |
受験会場 | 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター |
受験料金 | 一般:10,000円(税別) 学割:5,000円(税別) |
試験の問題数は40問で、すべて選択問題となります。
一問当たり1.5分と正確に素早く回答する力が求められます。
試験が全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターで行われ、試験会場はOdysseyの公式サイトで確認することが可能です。
Python3エンジニア認定基礎試験の試験範囲
「Python3エンジニア認定基礎試験の試験範囲」は認定教材である”Pythonチュートリアル”から以下の配分で出題されることが公式サイトで公開されています。
章立て | 割合 |
1章 食欲をそそってみようか | 2.5% |
2章 Pythonインタープリタの使い方 | 2.5% |
3章 気楽な入門編 | 15.0% |
4章 制御構造ツール | 22.5% |
5章 データ構造 | 17.5% |
6章 モジュール | 5.0% |
7章 入出力 | 2.5% |
8章 エラーと例外 | 10.0% |
9章 クラス | 5.0% |
10章 標準ライブラリめぐり | 10.0% |
11章 標準ライブラリめぐり─PartII | 2.5% |
12章 仮想環境とパッケージ | 2.5% |
13章 次はなに? | 0.0% |
14章 対話環境での入力行編集とヒストリ置換 | 2.5% |
上記のように3~5章の問題だけで全体の50%以上を占めていることがわかります。
3~5章の出題内容を詳しく見てみましょう。
3章 気楽な入門編の内容 | 1. 数値の取り扱い 2. 文字列の取り扱い 3. リストの取り扱い 4. プログラミングを感じる 上記の目次で構成されており、数値・文字列・リストの扱い方など入門問題が多く出題される。 |
4章 制御構造ツールの内容 | 1. if文 2. for文 3. while, break 4. rangeとcontinue 5. for, break, else 6. pass, def 7. 引数, キーワード引数 8. lambda(ラムダ)式 9. docstring 10. 関数アノテーション 11. PEP8 上記の目次で構成され、実際にコードを入力して出力結果を確かめることでより深い学びができます。 |
5章 データ構造の内容 | 1. リストの加工 2. キュー 3. リスト内包表記 4. del 5. タプル 6. 集合 set 7. 辞書型 dict と落穂拾い 上記の目次で構成され、各構文の特徴・書き方をしっかり学習することが大切です。 |
各項目の内容を把握して重点的に勉強することが大切です。
Python3エンジニア認定基礎試験の日程と受験方法
「Python3エンジニア認定基礎試験の日程」は、受験するオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターごとに異なります。
Odysseyの公式サイトで試験会場を検索するとその会場で受験できる日時を選ぶことが出来ます。
また、試験前にOdysseyのID登録が、試験当日に写真付きの身分証明書が必要になるのでどちらも忘れずに準備しましょう。
Python3エンジニア認定基礎試験の難易度と対策
「Python3エンジニア認定基礎試験の難易度と対策」について見ていきます。
Python3エンジニア認定基礎試験の受験者データはこちらです。
試験年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 試験概要 |
2018年 | 3,727人 | 2,993人 | 80.3% | Pythonの文法基礎が問われる試験 |
2017年 | 1,273人 | 989人 | 77.7% |
過去のデータですが合格率は8割近くとかなり高い結果となっています。
試験内容もPythonの文法基礎が問われる内容となっているため、プログラミング経験者にとっては、”簡単に解ける難易度“だと考えられます。
そんな合格率の高い試験ですが、プログラミングの基礎を細かく問われえる分、プログラミング初心者にとっては少しハードルの高い試験になります。
そこで試験対策としては以下の2つが挙げられます。
対策1:コードを書いてアウトプットしておく
対策2:模擬試験を繰り返し間違えた問題をなくす
対策1:コードを書いてアウトプットしておく
試験の対策としては、Pythonの文法基礎が問われるため、「コードを書いてアウトプットすること」が大切です。
プログラミング初心者だと、テキストを読んだだけではイメージがつきにくいので、実際にコードを書いて出力結果をたしかめましょう。
コーディングしてアウトプットしておくと、本番で模擬試験とは違ったコードが出てきても戸惑うことなく解答できます。
対策2:模擬試験を繰り返し間違えた問題をなくす
試験では公開されている配分に沿って出題されるため、「模擬試験を繰り返して間違えた問題をなくしていくこと」が大切です。
一般的に試験の勉強においては、過去問題を解いて傾向をつかむことが重要ですが、本試験の過去問題は公開されていません。
そのため、Pythonエンジニア育成推進協会が認定するスクールが無料で公開している模擬試験を受験することをおすすめします。
模擬試験を受験すると、どういった問題が出題されるのか傾向をつかむことが出来るので、非常に大きな試験対策になります。
Python3エンジニア認定基礎試験の勉強方法3ステップ
「Python3エンジニア認定基礎試験の勉強方法」について紹介していきます。
Python3エンジニア認定基礎試験のおすすめ勉強方法は以下の3ステップです。
ステップ1:参考書や認定教材で基礎知識を学ぶ
ステップ2:コードを書いて動作を確認する
ステップ3:模擬試験を受けて苦手な問題を復習する
では、詳しく見ていきましょう。
ステップ1:参考書や認定教材で基礎知識を学ぶ
まずは「Pythonの基礎知識を学ぶこと」が大切です。
特にプログラミング初心者は時間を取ってプログラミングとはどういうものか概要のイメージをつかんでいきましょう。
Pythonの文法や構文、データ型などの基礎を学ぶ際は、参考書や認定教材を活用して体系的に学ぶと理解しやすいです。
特に認定教材の「スラスラわかるPython第2版」は試験範囲にもなっているので、目を通しておくことをおすすめします。
ステップ2:コードを書いて動作を確認する
学んだ知識は「コードを書いて動作確認すること」を意識しましょう。
実際に手で書いて挙動を確認することで学んだ内容やプログラミングへの理解が深まります。
コードの実行は自分のPCにPython環境を構築して”Jupyter Notebook“で試すことが出来ます。
環境構築に不安がある方は”Google Colabratory“を利用するとブラウザ上で簡単にPythonのコードを実行できるので試してみてください。
また、コードでエラーがあった際に、原因の探し方や直し方なども学習しておくと、実践でのスキルが身につきます。
ステップ3:模擬試験を受けて苦手な問題を復習する
Pythonの基礎知識を身につけた後は「模擬試験を受験して苦手な問題を見つける」を繰り返しましょう。
模擬試験を受けると、本試験に出題される傾向をつかめます。
また実際に問題を解くことで理解があいまいな所がわかるので、その分野を復習することで得点率を高めることが出来ます。
模擬試験は認定スクールである”プライム・ストラテジー“、”ディープロ“、”トレノケート“で会員登録することで無料で受験できます。
Python3エンジニア認定基礎試験の合格に必要な勉強時間
Pythonエンジニア認定基礎試験の合格に必要な勉強時間は「約20時間ほど」です。
ただ、プログラミング初心者の方は理解に時間がかかるので、プラス5~10時間ほど見込んでおくと良いです。
試験範囲はPythonの文法や基本知識と今後Pythonを使っていくうえで欠かせないスキルなので、一夜漬けではなくじっくり身につけることが大切です。
Python3エンジニア認定基礎試験のおすすめの参考書・WEBサイト
Pythonエンジニア認定基礎試験の勉強におすすめな「参考書・WEBサイト」を紹介します。
上記のような方はぜひ参考にしてみてください。
おすすめの参考書:「スラスラわかるPython」
「スラスラわかるPython」は、Pythonの実際の使用方法に特化しており、無駄になる部分がないように作成されています。
そのため、初心者でもPythonを簡単に学ぶことが出来ます。
環境構築の際に起こりがちな問題については、図を使用して丁寧に解説されているため、安心してプログラミング学習を始められます。
おすすめの参考書「プログラミング入門 まんが版こんにちはPython」
「ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 まんが版こんにちはPython」は、プログラミングの重要性や魅力について解説し、漫画形式でわかりやすく説明しています。
ゲームを作りながらPythonの文法や基礎を学べるので、プログラミング初心者の大人でも理解しやすく入門書として最適です。
Pythonに関する知識やスキルがなくてもスラスラ読むことが出来るので、教科書のような入門書を難しく感じられた方におすすめです。
おすすめの参考書:「Pythonチュートリアル 第4版」
「Pythonチュートリアル 第4版」は、Python3エンジニア認定基礎試験の認定教材で、Pythonの公式ドキュメントに書かれている内容を元に書かれている本です。
Pythonの各機能の概念や使い方について一通り書かれているので、Pythonの中身について理解することが出来ます。
また、Pythonの特徴的な機能も多数取り上げて紹介しており、Pythonのスタイルや雰囲気を把握することも出来ます。
ただ、必要最低限のことが書かれた”Pythonの仕様書”に近いため、他の入門レベルの参考書とあわせて読むことをおすすめします。
おすすめのWEBサイト:「Udemy」
「Udemy」はオンライン講座を提供する教育プラットフォームでPythonに関する講座も1万個ほど用意されています。
Pythonのさまざまな講座が展開されており、Pythonの基礎を網羅した講座から特定の機能に絞って重点的に説明したものまで学びたい内容にあわせて選択できます。
さらに講師によっては講座に対する質問に対するサポート、ダウンロードコンテンツなど独自のサービスを提供している場合もあり、初心者でも学びやすいです。
Python3エンジニア認定基礎試験におすすめの講座はこちら
・Python3 の基礎 - 超入門・再入門 -
・【完全初心者向け】絶対に挫折させないPython入門講座
Python3 の基礎 - 超入門・再入門 -
【オススメ度】 | |
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【講師】 | 中村 勝則 |
【時間】 | 11時間 |
【レベル】 | 初級 |
「Python3 の基礎 - 超入門・再入門 -」ではPython3の基礎的な内容をゆっくり丁寧に解説している講座です。
Python3エンジニア認定基礎試験の試験範囲に関する内容も大部分含まれており、試験対策としても有効です。
内容の説明と実際のプログラミングを交互に見せながらPythonの文法を繰り返し細かく解説されているので、理解しやすいです。
よくある急に説明がテンポアップしてついていけなくなったという人に向けて作られているので、初学者におすすめの講座です。
【完全初心者向け】絶対に挫折させないPython入門講座
【オススメ度】 | |
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【講師】 | 美悠 小山内 |
【時間】 | 10時間 |
【レベル】 | 初級 |
「【完全初心者向け】絶対に挫折させないPython入門講座」はPythonの基礎を学びながら簡単なアプリ開発までマスターできる講座です。
前半でPythonプログラミングの基本知識を学び、後半でその知識を用いて”じゃんけんアプリ”を開発する構成になっています。
講座を見ながら手を動かしてコーディングすることで知識の理解が進むとともにPythonを使う楽しさが味わうことが出来ます。
おすすめのWEBサイト:「スタアカ」
公式サイト:https://toukei-lab.com/achademy/
「スタアカ」は当メディアが運営するスクールで、データサイエンティストの経験をふまえてエッセンスを詰め込んだサービスとなります。
【価格】 | ライトプラン:1280円/月 プレミアムプラン:149,800円 |
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【オススメ度】 | |
【サポート体制】 | |
【受講形式】 | オンライン形式 |
【学習範囲】 | データサイエンスを網羅的に学ぶ 実践的なビジネスフレームワークを学ぶ SQLとPythonを組みあわせて実データを使った様々なワークを行う マーケティングの実行プラン策定 マーケティングとデータ分析の掛け合わせで集客マネタイズ |
データサイエンスではPythonを使うことが多いため、Pythonコースも扱っています
- 03.Python基礎:Pythonの特徴やできること、基本的な文法を学びます
上記で、Python3エンジニア認定基礎試験の出題範囲の内容を扱っており、試験対策にも活用できます。
またPythonを使ったデータ分析のコースが充実しており、実践的なスキルを身につけたい方におすすめです。
・BigQuery上でSQL、Google Colab上でPythonを使い野球の投球分析
・世界最大手小売企業のウォルマートの実データを用いた需要予測
・ビジネス・マーケティングの基礎を学んで実際の企業を題材にしたマーケティングプランの策定
・Webサイト構築してデータ基盤構築してWebマーケ×データ分析実践して稼ぐ
またプレミアムプランでは24時間以内の質問対応と現役データサイエンティストによる複数回のメンタリングを実施します!
Pythonの勉強で分からないことがあれば現役データサイエンティに質問して理解を深めていきましょう。
Python3エンジニア認定基礎試験 まとめ
Python3エンジニア認定基礎試験の難易度や勉強方法、おすすめの参考書について解説しました。
Python3エンジニア認定基礎試験のおすすめ勉強方法は以下の通りです。
ステップ1:参考書や認定教材で基礎知識を学ぶ
ステップ2:コードを書いて動作を確認する
ステップ3:模擬試験を受けて苦手な問題を復習する
試験ではプログラムの動きを確認する問題が多いため、実際にコードを入力してPythonの理解を深めることが大切です。
参考書を読んだり、プログラミングを入力して実践して勉強することの他にも、試験問題に慣れるまで模擬試験を何度も解いて、しっかり準備しましょう。
Python3エンジニア認定基礎試験を合格したら次は”Python3エンジニア認定データ分析試験”に挑戦してみてください。
また、Pythonの勉強方法は以下の記事を参考にしてみてください!