こんにちは!スタビジ編集部です!
データを正しく活用して商品開発や企業戦略、特定の数値予測を行うためには、統計学の知識が必要です。
そんな統計学の知識を身につけるため、統計検定2級の勉強をしたり、実際に受験したりする人が増えています。
「統計検定」は統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験で、2級は大学基礎科目レベルになります。
今回は上記の悩みを抱える方に向けて、統計検定2級の難易度や勉強方法、おすすめの本・サイトなどを紹介します。
・統計検定2級の試験内容
・統計検定2級の難易度・合格率
・統計検定2級の勉強方法5ステップ
・おすすめの本・サイト・スクール
ちなみに統計学全般の勉強ステップは以下の記事でまとめているので参考にしてみてください!
また当メディアが運営するスタアカで統計学を体系的に学べるコースを展開しているので是非チェックしてみてください!
統計検定2級の試験内容
まずは「統計検定2級について試験内容」を把握していきましょう。
統計検定2級では主に以下の3つのスキルが求められます。
1.問題発見・解決のためのデータの収集
2.仮説の構築と検証を行える統計力
3.統計的な問題解決力
このように、統計を用いた問題解決能力全般を身につける必要があります。
試験内容に関する情報は以下の通り。
受験日 | 会場によって異なる |
出題 | CBT(コンピュータ上で回答する形式)試験で4〜5択の選択問題 |
問題数 | 約35問 |
試験時間 | 90分 |
受験料金 | 一般価格7,000円 学割価格5,000円 |
統計検定2級では、CBT方式の試験となります。
CBT方式はテストセンターのような試験会場でパソコンを使って回答する形式で、自分の予定にあわせて適切な時間・会場を選択することが出来ます。
試験時間が90分で約35分なので、1問につき2〜3分で解答する必要があるため、素早く適切に解答できるように対策しておくことが大切です。
統計検定2級の出題範囲
「統計検定2級の主な出題範囲」は、公式ページで公開されており、以下になります。
大項目 | 小項目 |
データソース | ・身近な統計 |
データの分布 | ・データ分布の記述 |
1変数のデータ | ・中心傾向の指標 ・散らばりなどの指標 ・中心と散らばりの活用 |
2変数以上のデータ | ・散布図と相関 ・カテゴリカルデータ |
データの活用 | ・単回帰と予測 ・時系列データの処理 |
推測のためのデータ収集法 | ・観察研究と実験研究 ・実験 |
確率モデルの導入 | ・確率 ・確率変数 ・確率分布 |
推測 | ・標本分布 ・推定 ・仮説検定 |
線形モデル | ・回帰分析 ・実験計画の概念の理解 |
活用 | ・統計ソフトウェアの活用 |
上記のように試験範囲はかなり幅広く、どの項目も統計の重要な単元となっています。
特に統計手法による分析や検定のところは、数学の知識を使って計算をどんどん行っていくので、じっくり理解を進めることが大切です。
統計検定2級の難易度・合格率
「統計検定2級の難易度・合格率」について見ていきましょう。
以下は、2021年までに採用されていたPBT方式試験(紙媒体を利用した試験)での結果になります。
試験年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2018年6月 | 1,532人 | 669人 | 43.7% |
2018年11月 | 1,896人 | 792人 | 41.8% |
2019年6月 | 1,938人 | 883人 | 45.6% |
2019年11月 | 2,369人 | 988人 | 41.7% |
2021年6月 | 731人 | 249人 | 34.1% |
上記のように例年の合格率が40%ほどとなっており、統計検定3級の60%と比較すると低いです。(2021年6月は例年よりかなり難易度が高かったらしいです)
先ほどの試験範囲や2級が大学基礎科目レベルと考えると難易度は”中難易度“くらいだと思います。
合格点は6〜7割以上が目安
「統計検定2級の合格点」は、詳細に公開されていません。
公式ページには、合格水準としては100点満点で60点以上と記載されています。
あくまで合格水準であり、受験時の試験の難易度によって合格点は変わってくるので、60点以上取れば必ず合格というではないので注意しましょう。
統計検定2級と3級の違いは?
ここで、統計検定2級と統計検定3級の違いを見ていきましょう。
統計検定2級と3級の違いは、以下の通りです。
統計検定3級 | 統計検定2級 | |
必要なスキル | ・数学1Aの知識 ・統計用語の知識や理解 | ・数学1Aと数学2Bの知識 ・統計用語の知識や理解、知識の活用・応用する力 ・数学の計算力 |
学習範囲 | ・統計に関する基本的な用語・概念の理解 ・統計の理解・2つ以上の用語・概念の関連性の理解 ・統計の活用方法 | ・統計に関する基本的な用語・概念の理解 ・統計の理解・2つ以上の用語・概念の関連性の理解 ・統計の活用方法 ・2変数以上のグラフの読み取り ・単回帰分析や重回帰分析の求め方 ・有意水準 ・推測 |
上記のように3級では統計の基礎知識や簡単な活用方法が試験範囲なのに対し、2級では3級の範囲にプラスで主な統計分析手法をしっかり押さえる必要があります。
学習範囲も広く、数学のスキルもより必要になるので、「3級に受かったから2級も余裕!」と油断しないようにしましょう。
まずは統計検定3級を受験して統計の基礎知識を習得したい方は、以下の記事で統計検定3級の勉強法をまとめているのでチェックしてみてください。
統計検定2級の勉強方法4ステップ
「統計検定2級の勉強方法」について見ていきましょう。
統計検定2級は、以下の4ステップで勉強することがおすすめです。
1.本やサイトで統計検定2級の基本的な知識を学ぶ
2.過去問1年分を解いて苦手分野を把握する
3.苦手分野の復習をする
4.過去問を何度も解く
1.本やサイトで統計検定2級の基本的な知識を学ぶ
まずは、「本やサイトで統計に関する知識」を学びましょう。
全くの初心者の方は、いきなり統計検定2級の問題を解くのではなく、統計に関する知識を学ぶことから始めてみてください。
初心者におすすめの本・サイトは、以下の通りです。
- 本:「マンガでわかる 統計学」
- 本:「意味が分かる統計学」
- サイト:「Udemy」
- サイト:「統計WEB」
統計学の基礎やデータの見方、統計的な問題解決力を身につけていきましょう。
上記のような方は、スクールで学ぶことも検討してみてください。
スクールでは、メンターによる相談や24時間質問対応サポートがあり、安心して勉強できます。
統計学を学ぶのにおすすめのスクールは以下です。
- スクール:「スタアカ」
- スクール:「テックアカデミー」
2.過去問1年分を解いて苦手分野を把握する
次に過去問1年分を解いて、出題範囲の中から「苦手分野の問題の傾向・難易度を把握」しましょう。
統計検定では公式ページにて、無料で1回分の過去問が公開されています。
過去問を解く際には、実際の試験と同じように時間を計って解くと、本番で注意するべきポイントや難しくて時間が必要な問題を把握できます。
正答率が悪い分野は、再度本やサイトで基本的な内容を復習し、理解を深めていきましょう。
3.苦手分野の復習をする
過去問を解いて、間違いやすい「苦手分野はしっかり復習」していきましょう。
統計検定2級ではどの分野も満遍なく点数を取る必要があるので、苦手分野を放置すると合格が遠くなります。
統計検定2級は計算問題が多いので復習が大変ですが、一つ一つ理解しなおすことが大切です。
また一つの本やサイトで理解できなかった場合には、その分野をググって調べるなど複数のソースから学んでみましょう。
特に統計検定や回帰分析といった分野は数式が多く複雑なため、説明の仕方によって理解度がかなり変わってきます。
4.過去問を何度も解く
過去問は、1回だけでなく「数年分を何度も解くこと」が大切です。
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日本統計学会では過去数年分の問題を公式問題集として出版しています。
いろんな問題を解くことで、学んだ知識が定着していきます。
特に計算問題は、いろんなパターンの問題に触れることで、解くスピードも上がっていくので、繰り返し取り組んでみてください。
統計検定2級の勉強時間は?
統計検定2級を合格するために必要な「勉強時間」について見ていきましょう。
統計検定2級の勉強時間は、統計の知識や経験があるかどうかで大きく変わってきます。
以下の目安で考えておいてください。
・統計学の知識がない方:60〜80時間
・統計学の知識をある場合:50〜60時間
大学で統計学を学んだことがあるなど基礎知識がある人は勉強時間は少なめで済む可能性がります。
ただ、初学者は60~80時間(1日2時間/1ヶ月強)くらいは見込んでおいた方が良いです。
特に数学に触れてこなかった人は、数式が出てきた時点でかなり理解に時間を取られるため、注意しましょう。
事前に統計学について学んでおきたい方は、以下の記事で勉強法をまとめておりますのでチェックしてみてください。
統計検定2級におすすめの本・サイト・スクール
ここで、統計検定2級の試験対策で「おすすめの本・サイト・スクール」を紹介します。
どんな教材で勉強すればよいか悩んでいる方は、参考にしてみてください。
おすすめの本:「マンガでわかる 統計学」
「マンガでわかる 統計学」は、タイトルの通り、漫画形式で統計学を学べる入門書です。
補足の文章や例題、解答解説もわかりやすく、統計学初心者でもスムーズに学習できます。
漫画のページだけでなく、実際にエクセルの画面を用いて表のデータを分析する方法が記載されています。
そのため本で学んだ分析を自分のパソコンで実行することも出来るので、統計分析のイメージをつかみたい方におすすめです。
姉妹本に「回帰分析編」「因子分析編」があるので、各テーマごとに深堀したい場合はぜひしてチェックしてみてください。
おすすめの本:「まずはこの一冊から 意味が分かる統計学」
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「まずはこの一冊から 意味が分かる統計学」は、統計学の基礎が”本当にわかる”本です。
統計の数学的背景を文系の人にも分かるように、難しい数式などを使わず工夫して説明されているので理解しやすいです。
“推定・検定”の分野を中心に丁寧に解説しているので、この分野の計算問題でつまずいている方は読んでみることをおすすめします。
おすすめの本:「統計検定2級公式問題集」
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「統計検定2級公式問題集」は、日本統計学会公式認定の問題集です。
過去数年分の問題を解くことができ、解説もあわせて読んでおくと、試験対策ができます。
一番の試験対策は”過去問を解くこと”なので、繰り返し解いて正答率を上げていきましょう。
解答の解説はやや簡略的に書かれているので、難しく感じる方は他の初心者向けの本やサイトで基礎的な内容を復習してから読むことをおすすめします。
おすすめのサイト:「Udemy」
「Udemy」では、動画の講義形式で学ぶことが出来るオンライン学習プラットフォームです。
統計の講座も100件以上展開されていて、自分の学びたい内容を学習することが出来ます。
事前に講座の内容とレビューを見られるため、安心して購入・学習することが可能です。
Udemyについては以下で体験レビューを書いているので、Udemyをもっと知りたい方は見てみてください。
そんなUdemyでおすすめの統計検定2級の講座はこちら!
統計検定®2級対策講座
この講座では統計検定2級を受験する人のための統計学の基礎講座です。
図解して丁寧に説明されたり、重要な所を何度も繰り返してくれるので、初学者でもスムーズに理解できます。
各セクションごとに小テストが用意されていて、理解が定着しやすい構成もポイントです。
【初学者向け】統計学の基礎をアニメーションを通じてビジネス観点で理解していこう!
【オススメ度】 | |
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【講師】 | 僕自身!今なら購入時に「66FLEHE87LQ6」という講師クーポンコードを入れると94%OFFになりますのでぜひご受講ください! |
【時間】 | 3時間 |
【レベル】 | 初級 |
実は当メディアでもUdemyにて統計学を網羅的に学べる講座を作っています!
そんな方に向けてアニメーションで統計学を簡単に理解してもらう講座を作りました!
ビジネス観点で必要な統計学の知識だけを抽出してまとめていおり、アニメーションで学ぶ概要編とPythonで実際に手を動かしながら学んでいく実践編に分かれています。
まず、統計学の全体像とビジネスに必要な知識を学んだ後に多変量解析の領域に入りよく使われる手法を中心に学んでいきます。
統計検定に特化したコースではありませんが、まず統計学の概要を掴んで統計の楽しさを知ってもらうにはピッタリのコースに仕上げています!
ビジネスに活かせる統計学について網羅的にしっかり学ぶことが可能ですので是非受講してみてください!
おすすめのサイト:「統計WEB」
「統計Web」では統計学を基礎から応用までの知識を丁寧に解説しているサイトです。
無料で公開されていてかつ統計検定2級の範囲までをほとんど網羅しているので、勉強には欠かせないサイトになります。
サイトの構成は、以下の通りです。
・Step0.初級編:データ分析
・Step1.基礎編:統計・検定の基本的な知識
・Step2.中級編:確率分布
・Step3.実践編:データの整理と可視化・推定と検定
・Excelノート:データサイエンス基礎のためのExcel・分析ツールの使い方
・数学ノート:統計学で使う数学
1項目1ページで構成されていて、具体例を交えながらわかりやすくコンパクトにまとめられています。
Excelノートでは、Excelの分析ツールの使い方を画像を使いながら解説しているので、検定や回帰分析の所は実際に手を動かしながら理解を進めていきましょう。
おすすめのスクール:「スタアカ」
公式サイト:https://toukei-lab.com/achademy/
「スタアカ」は当メディアが運営するスクールで、データサイエンティストの経験をふまえてエッセンスを詰め込んだサービスとなります。
【価格】 | ライトプラン:1280円/月 プレミアムプラン:149,800円 |
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【サポート体制】 | |
【受講形式】 | オンライン形式 |
【学習範囲】 | データサイエンスを網羅的に学ぶ 実践的なビジネスフレームワークを学ぶ SQLとPythonを組みあわせて実データを使った様々なワークを行う マーケティングの実行プラン策定 マーケティングとデータ分析の掛け合わせで集客マネタイズ |
スタアカでは、統計学の概要や知識を動画で詳しく解説した後、実際にPythonを使って統計分析してみるカリキュラムになっています。
統計検定2級で計算式が多くてつまづきやすい検定や回帰分析の分野も、初心者にもわかりやすくコードを説明しながら進めるので、数式の中身まで理解できる内容となっています。
統計学以外の講座も以下のように実践的で、ボリューム満点のコースになっているので統計・データサイエンスに興味がある方は受講してみてください。
・BigQuery上でSQL、Google Colab上でPythonを使い野球の投球分析
・世界最大手小売企業のウォルマートの実データを用いた需要予測
・ビジネス・マーケティングの基礎を学んで実際の企業を題材にしたマーケティングプランの策定
・Webサイト構築してデータ基盤構築してWebマーケ×データ分析実践して稼ぐ
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統計の勉強に不安がある方やデータサイエンスに興味があり話を聞いてみたい方は、プレミアムプランの検討してみてください!
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- 毎日15時〜23時のチャットサポート:学習で疑問があればチャットで回答してもらえる
- 回数無制限の課題レビュー:学習中の課題を理解できるまで何回もレビューを受けられる
サポートが充実しているので、統計学をやったことがなく不安を感じている初心者でも安心して勉強できます。
テックアカデミーについては以下の記事で体験談をまとめているので、良かったら見てみてください。
統計検定2級の勉強方法 まとめ
統計検定2級の試験範囲や難易度、おすすめ勉強方法を解説していきました。
統計検定2級では、以下の勉強方法がおすすめです。
1.本やサイトで統計検定2級の基本的な知識を学ぶ
2.過去問1年分を解いて苦手分野を把握する
3.苦手分野の復習をする
4.過去問を何度も解く
統計検定2級では統計学の大学基礎科目レベルと、1ヶ月ほど勉強期間を設けて準備しないと合格しない試験となっています。
ただ試験範囲はどの項目も統計を扱う上で重要な内容となっているので、一つ一つ背景まで理解しながら学習を進めていきましょう。
2級に合格した方はぜひ統計検定準1級にもチャレンジしてみてください。
また、別の資格について興味がある方は、以下に勉強記事をまとめているのでチェックしてみてください。
・Pythonの資格勉強法
・E資格の勉強法
・G検定の勉強法
・GCPの資格の勉強法
・データサイエンティスト検定の勉強法