こんにちは!スタビジ編集部です!
グラフ作成やデータ集計など”Excel“を仕事で使う人は多いのではないでしょうか。
しかし、Excelのスキルを身に着けようと勉強する場合、以下の悩みを持つことがあります。
このように勉強方法がわからず、Excelの機能をうまく使いこなせない方が多いです。
そこで今回は、以下の内容を解説します。
・独学でExcelを学ぶ方法3ステップを紹介
・Excelを独学で勉強する際のコツ2つ
・Excelの勉強でおすすめのサイト3つ
・Excelの勉強でおすすめの本3つ
・Excelの勉強の資格試験2つ
目次
独学でExcelを学ぶ方法3ステップを紹介

「独学でExcelってどうやって学ぶの?」と感じる方は、よく使う簡単な機能から難しい機能を順番に学ぶことが大切です。
独学でExcelを学ぶ方法は以下の3ステップを実践しましょう。
1.初心者が実務で使える基本機能に絞って検索しながら学ぶ
2.関数の機能を学ぶ
3.Excelの操作方法がわかりやすいサイト・本で網羅的に学ぶ
では、一つずつ解説していきます。
1.初心者が実務で使える機能に絞って検索しながら学ぶ
まずはExcelの基本機能に絞って学習していきます。
- 文章作成:背景色や文字色を工夫しつつ目次や表の内容などを文章で表す機能
- 表計算と表作成:四則演算の使い方や自動計算機能、罫線とセルの色変更機能
- グラフ作成:入力したデータを元にグラフを作成する機能
- データ入力:日付の入力やセルの切り取り、コピー、貼り付けなどを行う機能
- 入力規則:データの種類・範囲・リスト値を設定する機能
各機能はインターネットで「エクセル + キーワード + 実現したいこと + 方法」と検索すれば、使い方が紹介されています。
例えば、「エクセル 表計算 割り算をする 方法」で検索すると、「エクセルで割り算をする方法は?〜」などの検索したキーワードに関連した記事が複数出てきます。
2.関数の機能を学ぶ
基本機能をマスターしたら、次に「関数の機能」を学びましょう。
Excelでは以下の関数機能が一般的によく使われています。
- SUM関数:指定範囲の合計が求められる
- AVERAGE関数:指定範囲の平均値が求められる
- MAX関数:指定範囲の最大値を求める
- MIN関数:指定範囲の最小値を求める
- VLOOKUP関数:指定範囲の中から検索条件で一致したデータを抽出する
- COUNTIF関数:指定範囲の中で検索条件に一致するセルの数を抽出する
- IF関数:条件に応じて値を変更する場合に使う
単純な範囲内の条件だと以下のようになります。

自分で調べたり計算したりせず、一瞬で答えが出てくるのが関数の良いところですね。
値を使った条件式を使ったものだと下記のようになります。

関数を使うことで表の中から知りたい情報を抜き出すことも出来るようになります。
今回のはあくまで一例ですので、各関数の機能について、使い方やどのような結果になるかについてしっかり押さえておきましょう。
またExcel関数を駆使することで次のようなことも実装出来ます。
・回帰分析
・機械学習
回帰分析
回帰分析とは、「ある変数を用いて他の変数を説明(予測)するモデルを作ること」です。
例えば、「ある日のアイスの売上高をその日の気温で説明したい!」というときに使います。
$$ (アイスの売上高)=(ある定数)+(ある係数)\times(気温) $$
というモデルを作ることが出来ます。
ここで、(アイスの売上高)のことを目的変数あるいは従属変数、(気温)のことを説明変数あるいは独立変数と呼びます。
回帰分析については以下の動画で詳しく解説しているので、良かったら見てください。
回帰分析の求め方は主に以下の2つです。
- 単回帰分析(y = ax + b):説明変数が一つの場合の分析を直線で表示する
- 重回帰分析(y = a1x1+a2x2+…+anxn+b):説明変数が2つ以上でR-2乗値を表示する
何かのデータ同士の関連性を分析したい場合には、上記の求め方でExcelの回帰分析を利用します。
では、実際にExcelで回帰分析をやってみたいと思います。
Excelには回帰分析を行うツールが用意されているので、今回はそれを使っていきます。
①まずは準備として「Excel」を開いたら上部タブの「ファイル」>左下の「オプション」をクリックします。
②左メニューの「アドイン」を選択し、「Excel アドイン」の「設定」ボタンをクリックします。

③「分析」ツールにチェックを入れて「OK」ボタンを押します。
④分析したいシートに移動して上部の「データ」タブを選択し、右上の「データ分析」をクリックします。

⑤ここで分析手法を選択します、今回は「回帰分析」を選択し「OK」ボタンをクリックします。

⑥目的変数と説明変数の範囲をそれぞれ選択し、「OK」ボタンを押します。今回は月収と年齢の関係について見ていきます。

1行目がタイトルの場合は「ラベル」にチェックを入れることに注意しましょう。
⑦Excel内で計算が行われ、別シートに結果が出力されています。

結果を確認して、内容を考察をしていきましょう。
実際に自分で計算式を作って計算して、Excelツールの結果と比べてみよう!
以下の本でExcelでの回帰分析を詳しく解説しているので、統計学をこれから学びたい方は、参考にしてみてください。
(2025/02/19 04:42:34時点 Amazon調べ-詳細)
以下の記事で回帰分析の理論について詳しく解説していますのでチェックしてみてください!

機械学習
機械学習とは「機械にデータを学習させて、データのルールやパターンを見つける方法」のことです。
さまざまな場面で使われており、ビジネスシーンでも使えると役に立つことが多いです。
機械学習を用いる中でも、以下のような場面でExcelを活用できます。
- データの分析や活用:大量のデータを分析して推論する
- 在庫の管理:売上や顧客の属性、需要の変化などを分析し、余剰在庫や在庫不足を防ぐ
- 需要を予測する:過去のデータや市場の動きを分析して将来ニーズを予測する
上記のように機械学習を通してさまざまなことができるため、作業を効率化できます。
ただ、この機械学習の実装ははただ関数を組み合わせるだけではなく”VBA“というExcel上で利用できるプログラミングの知識が必要なので上級者向きです。
もし興味がある方は以下の本を参考にExcelで機械学習を実装してみましょう。
機械学習については以下の動画で詳しく解説しているので、良かったらチェックしてみてください。
機械学習の各種アルゴリズムや手法・勉強法は以下の記事でまとめていますので、是非チェックしてみてください。


Excelの操作方法がわかりやすいサイト・本で網羅的に学ぶ
Excelで関数まで使えると一通り操作には慣れてくると思います。
ただ、Excelでは表を作成したりデータを分析したりと仕事によって操作が変わっていきます。
そこで「仕事で困らないように本格的にExcelの勉強がしたい」という方は、サイトや本でExcelの操作方法を網羅的に学びましょう。
・初心者でも学びやすいように図解や画像を用いてわかりやすく解説されたもの
・実務で使える内容など、利用者の想定シーンに合わせた内容が含まれたもの
・Excelの機能で注意するポイントをまとめているもの
上記のポイントを参考にサイト・本を選んで学習していきましょう。
複数のサイト・本を見て、Excel操作の引き出しを多くしていこう!
後ほど
の章で紹介していきます!
Excelを独学で勉強する際のコツ2つ

Excelの勉強手順について見ていきました。
ただ、独学で勉強する際にすべての機能を確認し、使わない機能まで覚えていると学習に時間がかかってしまいます。
そこで効率的に勉強するためには、以下のコツ2つを意識して勉強しましょう。
実務で使えるポイントを学習する
まずは「実務で使えるポイント」を学習しましょう。
初めは自分が実務で使う機能、自分がExcelで実現したいことを特定しましょう。
そこで、その内容を解説してくれるサイトを探して、実際に真似して実践すると直感的に覚えられます。
また実務で使う機能に慣れてきたら、その機能を自分の力で応用してみて、わからないところで検索して調べると、効率的に学習できます
休日や隙間時間を有効活用して学ぶ
本格的にさまざまな機能を学習したい場合は、休日や隙間時間で学べる勉強方法を知っておきましょう。
・項目や機能ごとに細かく分けて解説されているもの
・自分のスキルにあわせてレッスンの難易度を選べるもの
・通勤や通学時にスマホのみで学習できるもの
上記のポイントに対してそれぞれ学習法を知っていると効率的に学習できます。
学習サイトや動画を使って短い時間でも知識を習得しておくと仕事を効率的に進められます。
インプットとアウトプットの上手いやり方は以下の記事を参考にしてみてください!

Excelの勉強でおすすめのサイト3つ

Excelの勉強でおすすめのサイトを3つ紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
コンテンツ量が多い無料で学べる「moug(モーグ)」

「moug(モーグ)」は、ExcelやWord、Accessなどのさまざまな機能を紹介してくれるサイトです。
モーグ学習室のページでは、以下の学習リストが用意されています。
- Excelの基礎:全9回の64レッスンで1レッスンが短時間で終わる簡単な内容
- Excel関数:全11回の関数の便利な使い方を解説した内容
- 仕事に役立つExcel関数:全12回の仕事で使える実践的な関数を解説した内容
- Excelで描くオートシェイプ画:全5回のExcel オートシェイプでの作画方法の内容
- Excel VBAビギナーズ:全20回の『マクロ』を作成、実行する方法の内容
さまざまな内容を細かく分けて解説されているため、自分のレベルにあわせて学習することができます。
Excel初級〜上級まで順番に学べる無料の「エクセル独習用教材」

Excel初級〜上級まで順番に学べるのが、無料で掲載されている「エクセル独習用教材」です。
エクセル独習用教材は、以下の内容を学習できます。
- Excel 初級:エクセルの初級問題 / 計算式の設定や関数 / グラフ/印刷設定
- Excel 中級:VLOOKUP関数 / 入力規則 / ピポットテーブル / データベース / マクロ
- EXCEL 上級:仕事で使える応用問題集やエクセルの技
- EXCEL VBA:簡単なマクロやユーザー定義関数、複雑なプログラム
上記のように難易度ごとに学習内容が決められているので、自身のレベルにあわせて学ぶことができます。
無料コースから自分にあったものを選ぶ「Udemy」

「Udemy」は、動画形式でさまざまなコースが学習できるサービスです。
Excelのコースだけで10,000以上あり、自分のやりたい内容にピッタリのコースを選べます。
Udemyの情報に関しては以下でたっぷりでまとめています!

Excelの勉強でおすすめの本3つ

Excelは本で学習するのもおすすめです。
特に業務中にExcelの内容で気になった時、手元でサッと調べられるのはとても便利です。
そんなExcelの勉強でおすすめの本を3つ紹介します。
マンガと解説で理解しやすい「マンガでわかるExcel」
「マンガでわかるExcel」は、Excelの基本操作から関数・ショートカットなどの機能について漫画形式でイメージしやすく解説してくれる本です。
データの入力方法や機能の概念イメージ図などのイラストで初心者でもわかりやすいです。
また、ただイラストで分かりやすくなっているだけでなく、機能の詳細の説明もあるので操作の中身をしっかり理解できます。
関数が苦手な方におすすめ「できる イラストで学ぶ 入社1年目からのExcel関数」
(2025/02/19 04:42:36時点 Amazon調べ-詳細)
「できる イラストで学ぶ 入社1年目からのExcel関数」は、Excelの関数に関する内容をメインに解説している本です。
可愛くん・猫山くん・課長の3人が関数に関する疑問を解決しながら話を進めるため、キャラクターと一緒になって、関数の理解を深められます。
図解や実際の書き方の画像などを用いて、丁寧に解説してくれるため、関数に苦手意識がある方におすすめの本です。
ビジネスの現場で使われる機能や便利な技、IF関数などさまざまな内容が充実しているため、関数を本格的に理解したい方はぜひ学習してみてください。
すぐ仕事で役立つ「たった1日で即戦力になるExcelの教科書」
(2025/02/19 04:42:37時点 Amazon調べ-詳細)
「たった1日で即戦力になるExcelの教科書」は、Excelでの便利な使い方を初心者にもわかりやすく解説してくれる本です。
関数やグラフ、基本機能が画像を用いて具体的に解説されていて理解しやすいため、勉強になります。
分かりやすく、さまざまな機能について学べるため、何回も見返してExcelを使いこなせるようになりましょう。
Excelの勉強の資格試験2つ

Excelの勉強の際に資格取得を目指すのもおすすめです。
学習のモチベーションにもなりますし、実際に問題を解くことで知識の習得を促進できます。
そんなExcelの資格試験を2つ紹介していきます。
MOS(Microsoft Office Specialist)
「MOS(Microsoft Office Specialist)」は、ExcelやWordなどマイクロソフトオフィスの製品の利用スキルを証明できる資格です。
一般レベルの試験でも、筆記試験ではなく、お題通り操作ができるかを問う実技試験になります。
そのため、実際にExcelの機能を理解して扱えるかを確認できる良い機会になります。
MOSの公式ページに試験の概要が書いてあるので是非興味がある方は見てみてください。
Excel表計算処理技能認定試験
「Excel表計算処理技能認定試験」は、ビジネス能力認定サーティファイが運営する「知識」と「実技」の問題で能力を測定する試験です。
試験は実技試験という点では先ほどの”MOS”と同じです。
ただ、こちらの試験はデータ集計やグラフ作成、関数などを組みあわせて一つの成果物を作るといった実務に近い内容になっています。
Excelの機能を知っているだけでなく、Excelの機能をどの場面で使えばいいのか「思考力」も鍛えられるのでぜひ試してみてください。
独学でExcelを学ぶ方法3ステップ紹介 まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございました!
本記事では、独学でExcelを学ぶ方法について紹介していきました。
最後にもう一度3ステップを見ていきましょう。
1.初心者が実務で使える基本機能に絞って検索しながら学ぶ
2.関数の機能を学ぶ
3.Excelの操作方法がわかりやすいサイト・本で網羅的に学ぶ
Excelは様々な機能があるので、焦らず一つ一つ身に着けていきましょう。
勉強の際は資格の取得を目指すと、モチベーションが上がるので余裕があればやってみてください。
PythonでExcel操作をする方法を以下の記事で解説しているので、参考にしてみて下さい。

プログラミングの勉強法について興味がある方は下記に各言語ごとにまとめていますので、良ければチェックしてみてください。
・プログラミング全般の勉強法
・HTML/CSSの勉強法
・JavaScriptの勉強法
・Javaの勉強法
・SQLの勉強法
・Gitの勉強法
・Linuxの勉強法