こんにちは!スタビジ編集部です!
データサイエンスや統計学を勉強している人の中には統計検定の受験を考えている人もいるのではないでしょうか。
「統計検定」は統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。
その中でも統計検定3級は統計学の入門向けとして初学者が多く受験します。
今回は上記のような方に向けて統計検定3級に合格するためのおすすめ勉強方法や本・サービス・スクールについて解説します。
・統計検定3級とは?
・統計検定3級の難易度
・統計検定3級の勉強方法
・おすすめの本・webサービス・スクール
目次
統計検定3級とは?
「統計検定3級」は、一般財団法人の統計質保証推進協会が運営する、大学基礎統計学の知識を利用して求められる統計活用力を認定・評価する検定です。
統計検定3級は、受検資格が設けられていないため、誰でも受験できます。
1.統計に関する基本的な用語・概念の定義が問われる問題
2.統計の理解・2つ以上の用語や概念の関連性を問う問題
3.具体的な文脈に基づいて統計の活用を問う問題
統計3級では、上記の問題が扱われ、短い時間でグラフや図の内容を適切に理解する能力が求められます。
計算問題は、主に数学ⅠA や数学ⅡBなどの高校で学習する数学の知識が求められるので、数学をあまりやってこなかった方は復習することをおすすめします。
統計検定3級の試験内容
統計検定3級の試験内容に関する情報は以下の通りです。
受験日 | 会場によって異なる |
出題 | CBT(コンピュータ上で解答する形式)試験で4〜5択の選択問題 |
問題数 | 約30問 |
試験時間 | 60分 |
受験料金 | 一般価格6,000円 学割価格4,000円 |
CBT試験は、試験会場のコンピュータで解答する試験形式となっています。
試験では、四則演算(+/-/×/÷)、百分率(%)、平方根(√)の計算が可能な一般電卓か事務用の電卓を使うことが出来ます。(関数電卓などは使用できません。)
中央値や確率を計算する問題などが出題された場合、電卓を使って素早く計算する必要があるので、忘れないようにしましょう。
出題される問題の数は約30問で、試験時間が60分のため、1問につき2分程度で素早く解くことが求められます。
統計検定3級の出題範囲
統計検定3級の主な出題範囲は、公式ページで公開されており、以下になります。
「標本調査」「相関と回帰」「確率分布」など統計の基礎として重要な内容が盛り込まれていることがわかります。
過去問も確認しよう!
過去問を見たり実際にやってみて、試験のイメージや対策を立てていきましょう。
統計検定3級の過去問は、公式サイトから無料で1回分の問題と解答を確認することが出来ます。
また過去3年間の試験で出された問題については、公式問題集の本で確認できるので、試験前にやっておくと良いです。
統計検定3級の難易度
「統計検定3級の難易度」について見ていきます。
以下は公開されているPBT方式試験での受験者数と合格率になります。
試験年 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2017年 | 1,575 | 1,352 | 855 | 63.2% |
2018年 | 1,608 | 1,391 | 899 | 64.4% |
2019年 | 2,221 | 1,907 | 1,178 | 61.8% |
2021年 | 380 | 320 | 242 | 75.6% |
2017年〜2021年の受験者数・合格者数を見る限り、難易度がかなり高いというわけではなさそうです。
統計検定3級の合格率
「統計検定3級の合格率」は、毎年約6割以上です。
また受験者の多くが18〜20才と初めて統計を学ぶ方が受験する試験になります。
そのため、難易度はそこまで高くないですが、合格率で油断せず、統計についてしっかり学んでおきましょう。
統計検定3級の合格水準
「統計検定3級の合格水準」は、100点満点で65点以上となっています。
安定して合格するためには7割近くの得点が求められるので、出題範囲の統計学の基礎知識を満遍なくマスターしておくことが大切です。
統計検定3級に必要な勉強方法・勉強時間を把握しよう
ここでは「統計検定に必要な勉強方法と勉強時間」について解説していきます。
勉強方法・勉強時間を把握して効率的に試験対策できるようにしましょう。
統計検定の勉強方法
「統計検定の勉強方法」は、以下の手順がおすすめです。
1.統計検定の基本的な知識を学ぶ
2.過去問を解いて問題の傾向・難易度を把握する
3.間違いやすい問題を復習する
統計検定では、最初に統計の基本的な知識を学び、すぐに過去問・復習を繰り返すことで、効率的に勉強できます。
1.統計検定の基本的な知識を学ぶ
まずは「統計検定の基本的な知識」を本やwebサービスで学びましょう。
特に統計に関する知識が全くない方は、最初に問題を解いても問題の意味すら分からず挫折してしまう場合があります。
統計は一見すると数式があり難しそうですが、一つ一つの分野を丁寧に勉強すれば理解できるので、まずは基本的な知識を確実に押さえましょう。
統計に関する勉強は、以下の本・webサービス・スクールで自分に合った方法で勉強することをおすすめします。
- 本:「マンガでわかる 統計学」
- webサービス:「Udemy」
- webサービス:「統計WEB」
- スクール:「スタアカ」
- スクール:「テックアカデミー:データサイエンスコース」
統計学の基礎やデータの見方、データ分析などの基本的な知識を学べるため、初心者におすすめです。
また、その他にも統計学の入門知識を付けたい方は以下の記事で勉強法をまとめているのでよかったら参考にしてみてください。
2.過去問を解いて問題の傾向・難易度を把握する
統計の基礎を学んだあとは、「過去問を解いて、問題の傾向・難易度を把握」しましょう。
過去問は公式ページから1回分無料で解くことが出来ます。
過去問を解く際には、時間を計って実際の試験と同じ状況で取り組むと、より試験で注意するべき部分に気がつけるようになります。
また、試験の結果を見て一喜一憂するのではなく、苦手な分野や得点率が低いところを分析することが大切です。
3.間違いやすい問題を復習する
過去問をといて、間違いが多かった分野は再度「本・webサービス・スクールで復習すること」が大切です。
間違えた問題に対して答えを見て理解するだけでは、統計全体の知識の習得にはつながらないので、なるべく基礎から理解しなおすようにしましょう。
過去問を1回分やり終えてしまった方は公式問題集で数年分の問題が解けるので、復習が終わったらぜひ取り組んでみてください。
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問題集を解いて出来なかったところも、基礎から復習することでだんだんと理解が深まります。
統計検定の勉強時間
「統計検定3級の勉強時間」は、以下の目安となっています。
・統計学の知識が全くない方:30〜50時間程度
・統計検定4級を取得している方や数学が得意な方:10〜20時間程度
数学の勉強をマスターしている方や統計学を学んだ方は、基礎知識があるので勉強時間が短くなります。
全くの初心者では30~50時間程度の勉強時間が必要なので、1ヶ月くらいの勉強期間を設定しましょう。
試験では確率やデータの読解や計算に時間がかかるため、勉強では数学ⅠA や数学ⅡB、統計学の学習に時間をかけてから、練習問題や過去問を解くことが大切です。
おすすめの本・webサービス・スクールを紹介!
ここで、試験勉強に「おすすめの本・webサービス・スクール」を紹介していきます。
何で勉強するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの本.「マンガでわかる 統計学」
「マンガでわかる 統計学」は、統計学の入門書として使える1冊です。
本書では、以下のように構成されていて統計学の知識をイメージしながら理解しやすいです。
1.マンガの部分
2.マンガの部分を補足する文章
3.例題と解答解説
4.まとめ
マンガの部分を読むと統計学の基本的な知識が身につき、補足の文章や例題、解答解説でさらに知識を深められます。
パソコン上での計算方法なども実際の操作画面で一つずつ詳しく解説されているため、実践してみると統計の測定方法まで身につけられます。
おすすめの本.「統計検定3級・4級公式問題集」
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「統計検定3級・4級公式問題集」は、日本統計学会公式認定の公式問題集です。
過去数年分の3級と4級の問題と解説が収録されており、基本的な統計の知識・統計活用力を養えます。
問題だけでなく、3級と4級の実施方法や各年の出題範囲なども詳しく解説されていて、試験内容を把握する際にも利用できます。
問題の説明が詳細に解説されており、繰り返し学習する際に最適な本です。
統計の勉強本について、もっと知りたい方は以下の記事でまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
おすすめのwebサービス.「Udemy」
「Udemy」では、さまざまな方が統計学・統計学検定の動画形式の講座を提供しています。
Udemyにはさまざまな講座があり、それぞれのプレビュー・評価・レビュー・コースの内容を購入前に確認することができます。
自分のスキルや知識に合わせた講座を選べるため、誰でも安心して学べます。
忙しい方でも無理なく始められ、「統計学の基本的な知識について独学で学びたい」という方や「検定3級の知識を学びたい」という方におすすめします。
そんなUdemyでおすすめの講座はこちら
文系出身・数学がニガテ・知識ゼロの方大歓迎!社会人のための統計活用力養成講座 ~ データサイエンスの基礎を攻略!
この講座では、統計初学者に向けて統計の基礎をわかりやすく解説している講座になります。
具体的な事例に対して統計の考え方そのものから説明してくれるので予備知識がなくても理解しやすいです。
付録のExcelでは統計の計算を実際にやってみることが出来るので、より理解を深めることが出来ます。
【初学者向け】統計学の基礎をアニメーションを通じてビジネス観点で理解していこう!
【オススメ度】 | |
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【時間】 | 3時間 |
【レベル】 | 初級 |
実は当メディアでもUdemyにて統計学を網羅的に学べる講座を作っています!
そんな方に向けてアニメーションで統計学を簡単に理解してもらう講座を作りました!
ビジネス観点で必要な統計学の知識だけを抽出してまとめていおり、アニメーションで学ぶ概要編とPythonで実際に手を動かしながら学んでいく実践編に分かれています。
まず、統計学の全体像とビジネスに必要な知識を学んだ後に多変量解析の領域に入りよく使われる手法を中心に学んでいきます。
統計検定に特化したコースではありませんが、まず統計学の概要を掴んで統計の楽しさを知ってもらうにはピッタリのコースに仕上げています!
ビジネスに活かせる統計学について網羅的にしっかり学ぶことが可能ですので是非受講してみてください!
おすすめのwebサービス.「統計WEB」
「統計WEB」は、統計学の基礎から応用知識までを具体的に解説してくれているサイトです。
すべてのページが無料で公開されていて、初学者にはとても便利なサイトです。
サイトの構成は、以下の通りです。
・Step0.初級編:データ分析
・Step1.基礎編:統計・検定の基本的な知識
・Step2.中級編:確率分布
・Step3.実践編:データの整理と可視化・推定と検定
・Excelノート:データサイエンス基礎のためのExcel・分析ツールの使い方
・数学ノート:統計学で使う数学
1項目1ページで構成されていて、具体例を交えながらコンパクトにわかりやすく説明がまとめられています。
1ページ当たり5~10分程度で進められるので、忙しい方でも少しずつ学習できる構成となっています。
また、Step1.基礎編では、練習問題もあるので、理解度を測ることも出来ます。
おすすめのスクール.「スタアカ」
公式サイト:https://toukei-lab.com/achademy/
「スタアカ」は当メディアが運営するスクールで、データサイエンティストとしての自分の経験をふまえてエッセンスを詰め込んだサービスとなります。
【価格】 | ライトプラン:1280円/月 プレミアムプラン:149,800円 |
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【オススメ度】 | |
【サポート体制】 | |
【受講形式】 | オンライン形式 |
【学習範囲】 | データサイエンスを網羅的に学ぶ 実践的なビジネスフレームワークを学ぶ SQLとPythonを組みあわせて実データを使った様々なワークを行う マーケティングの実行プラン策定 マーケティングとデータ分析の掛け合わせで集客マネタイズ |
スタアカでは、統計学概要を動画で詳しく解説した後、実際にPythonを使って統計分析してみる内容になっています。
実際に手を動かしてやってみるので、統計知識の習得だけでなく、統計で出てくる計算式の中身も理解しやすいカリキュラムになっており、初学者におすすめです。
統計学以外の講座も以下のように実践的で、ボリューム満点のコースになっているので統計・データサイエンスに興味がある方は受講してみてください。
・BigQuery上でSQL、Google Colab上でPythonを使い野球の投球分析
・世界最大手小売企業のウォルマートの実データを用いた需要予測
・ビジネス・マーケティングの基礎を学んで実際の企業を題材にしたマーケティングプランの策定
・Webサイト構築してデータ基盤構築してWebマーケ×データ分析実践して稼ぐ
またプレミアムプランでは24時間以内の質問対応と現役データサイエンティストによる複数回のメンタリングを実施します!
勉強に不安がある方や統計・データサイエンスに興味があり話を聞いてみたい方は、プレミアムプランの検討もおすすめします。
おすすめのスクール.「テックアカデミー:データサイエンスコース」
「テックアカデミーのデータサイエンスコース」は、統計検定のためではなく、統計学の基礎やPythonでの分析方法が学べるスクールです。
そのため、データサイエンティストになりたい方や統計学の基本的な知識を学びたい方向けのスクールとなっています。
スクールでは、挫折しないようにパーソナルメンターが付いていて、以下のサポートが受けられます。
- 週2回のマンツーマンメンタリング:質問や相談で悩みを解決できる
- 毎日15時〜23時のチャットサポート:学習で疑問があればチャットで回答してもらえる
- 回数無制限の課題レビュー:学習中の課題を理解できるまで何回もレビューを受けられる
学習した際にわからない部分や「一人では続けられない」部分をメンターに解消してもらえるため、挫折せずに勉強を続けられます。
そのため、統計学を全く勉強したことがなく、独学での学習に不安を感じている初心者におすすめです。
学習スクールについて興味がある方は以下の記事でまとめているので、良かったら見てみてください。
統計検定3級に合格するコツ
ここで「統計検定3級に合格するためのコツ」を紹介していきます。
統計検定3級に合格するコツは以下の2つです。
1.過去問をすべて解いておく
2.チートシートを作成する
1.過去問をすべて解いておく
統計検定で合格率を上げるためには「過去問をすべて解いておくこと」が大切です。
統計検定では過去問と形式や内容も似た問題が出題される傾向が多いです。
知識問題だけでなく数式を使って問題も出題されるため、過去問で実際に素早く計算して解答することを繰り返し、正答率を高めることが大切です。
公式ページや公式問題集を活用して3~4年分は解く&復習しておくと安心です。
2.チートシートを作成する
統計検定では、さまざまな数式の暗記・応用が必要となります。
そこで、統計検定の数式を覚えられるように「対策用チートシートを利用すること」がおすすめです。
公式で作成されたものではありませんが、「チートシート」の早見表は、こちらの「統計検定3級(新出題範囲) 公式チートシート」で確認できます。
また、勉強時間に余裕がある方は、上記のページを参考にして自分で苦手な部分だけをチートシートにまとめて作成することも知識の定着に有効なのでおすすめです。
統計検定3級の難易度・勉強方法まとめ
統計検定3級の試験の難易度や勉強方法などを紹介しました。
統計検定3級のおすすめ勉強方法は以下です。
1.統計検定の基本的な知識を学ぶ
2.過去問を解いて問題の傾向・難易度を把握する
3.間違いやすい問題を復習する
統計検定3級では、大学基礎統計学の知識を利用して求められる統計活用力が問われます。
難易度は高くはないものの、統計の基本的な知識・複数の数式を満遍なく学ぶことが必要になります。
本やwebサービス・スクールで勉強したり、過去問を解いて苦手を把握するなどしっかり準備することが大切です。
統計2級について興味がある方は、以下の記事でまとめているので参考にしてみてください。
以下に他の資格の勉強記事をまとめているので、気になるものがあればチェックしてみてください。
・Pythonの資格の勉強法
・E資格の勉強法
・G検定の勉強法
・GCPの資格の勉強法
・データサイエンティスト検定の勉強法