こんにちは!
都内の某消費財メーカーでデジタルマーケティングやってますウマたん(@statistics1012)です!
3月26日にリリースされたITP2.1・・・それからまだ1か月も経たない4月24日にITP2.2が発表されました。
恐るべきApple。ITPの流れがどんどん加速しているじゃないですか・・・
IOS12.3から適用されるみたいですが、IOS12.2はもう既にリリースされているのでこちらも時間の問題ですね。
この記事では、ITP2.2がどんな影響を及ぼすのかについて見ていきたいと思います!
※ITP2.3がリリースされました(2019年9月23日)
ITP2.2とは
まずは、ITPエンジニアのブログを見てみましょう!
Intelligent Tracking Prevention 2.2
As of ITP 2.2, persistent cookies set through
document.cookie
are capped to one day of storage when both of the following conditions are met:
- A domain classified with cross-site tracking capabilities was responsible for navigating the user to the current webpage.
- The final URL of the navigation mentioned above has a query string and/or a fragment identifier.
The rest of this blog post explores this in detail.
(引用:Intelligent Tracking Prevention 2.2)
前回のITP2.1では、ファーストパーティークッキーの保有期間を7日間と規制しましたが、今回のITP2.2では、さらに特定のファーストパーティークッキー付与については保有期間を1日に規制することが定められました。
その特定のファーストパーティークッキー付与というのがITPエンジニアのブログに示されている2つの条件を満たしたヤツ。
簡単にまとめると以下の条件が追加されます。
AドメインからBドメインに移った時、URLにパラメータが降られている場合、そこで付与されたファーストパーティークッキーは1日間で消える
クロスサイトトラッキング手法を用いた方法はITP2.2で大きな影響を受けるでしょう!
あなたが普段何気なく踏んでいるURLには、無くてもよいパラメータが降られていることがあります。
https://www.bookshare.main.jp?a=’11111′
このようなURLの場合「?~」はパラメータと呼んでいて無くてもあっても遷移URLは変わりません。
このパラメータは、ユーザーの情報を伝える役割を持っていて、特にアフィリエイトリンクを踏んだ場合などはパラメータが付与されて成果報酬の計測に使われます。
ITP2.2で受ける影響は?
ITP2.2で影響を大きく受けるのは広告まわりですね。
今回のITP2.2は、まさにITP2.0に対応した広告手法を狙い撃ちした形になっています。
ITP2.0では、サードパーティークッキーは即刻削除されるという仕様でした。それに対して各広告代理店は、ファーストパーティークッキーでの代用を考えました。
今までは、AからBに移る時サードパーティークッキーを付与していましたが、パラメータに記載して、B側でパラメータを参照しファーストパーティークッキーを付与してもらえればITP2.0の猛威は避けることが出来たのです。
しかし、今回のITP2.2ではそれが規制の対象。もしかするとITP2.3では、保有期間は1日ではなく即刻削除になるかもしれません。
ちなみにクロスサイトトラッキングを規制対象にしているので、アクセス解析系のツールは打撃を受けないはず!とりあえず一安心。
これまでのITPの流れ
最後に、ITP1.0からITP2.2までの流れを簡単にまとめておきましょう!
■ITP1.0
サードパーティークッキーを24時間で削除!
■ITP2.0
サードパーティークッキーは悪!即刻削除だ!
■ITP2.1
ファーストパーティークッキーを使ったデジタル広告が見受けられる!ファーストパーティークッキーも7日間で削除!
■ITP2.2
サードパーティークッキー規制に対応した悪い奴らを徹底規制!クロスサイトトラッキングでファーストパーティークッキー付与している場合は1日で削除!
まとめ
このITPの流れは、しばらく続くでしょう。ITPに対応してもAppleから新たなITPアップデートが発表されるというイタチごっこ・・・いつまで続くのでしょうか?
ちなみにITP2.1の抜け穴としてメジャーなサーバーサイドからファーストパーティークッキーを付与する方法とLocalStrageを使用する方法は今回のITP2.2で規制されなかったのでひとまず安心。
LocalStrageについては以下の記事にまとめているので良ければご覧ください!
デジタル広告に対する風当たりは日に日に大きくなってきているので、日々新たな情報をインプットしていかなくてはいけませんね!
※ITP2.3がリリースされました(2019年9月23日)
また、Web広告の勉強方法については以下の記事に詳しくまとめていますので是非チェックしてみてください!