こんにちは!
消費財メーカーでデジタルマーケター・データサイエンティストをやっているウマたん(@statistics1012)です!
マーケティング関連の本を中心に年200冊読み続けてきている(時期もあった笑)ので、今まで読んで本当に良かったマーケティング本についてまとめておきたいと思います(随時更新)。
正直、陳腐なマーケティング論が飽和しており完全にコモディティ化してしまっているので、「これは!!」と心を惹かれる本は少ない!
そんな中だからこそ良い本と出会って欲しい!
この記事では、マーケティングを勉強しやすくするためにいくつかのフェーズに分けて紹介していきます。
本当に読んで良かったと思う本しか紹介しません!絶対読んで損しない本だけ紹介していきます!
目次
マーケティングの種類

マーケティングは”市場を創造すること”。そして市場を構成しているのは顧客の消費活動です。
つまりは、マーケティングは”顧客を想像し消費を創造すること”
ただ、そのように定義されたマーケティングは非常に広範であり大きくなってしまいます。
そこでこの記事では、マーケティングを大きく3つのフェーズに分けています。
・マーケティング概論
・デジタル/Webマーケティング
・経営的マーケティング
まずは、
マーケティング概論から入りマーケティングの全体像を押さえた後に、
マーケティングの手法的な話であるデジタルマーケティング・Webマーケティングについて学び、
最後に経営的な視点でのマーケティングについて学びましょう!
これでおおよそのマーケティング全体が押さえられるかと思います。
それでは順番に見ていきましょう!
マーケティング概論を学ぶのにオススメな本

まずは、マーケティングの概論が学べるオススメ本についてまとめておきます!
キーワードは徹底的な「お客さま視点」。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
(2021/01/18 13:04:36時点 Amazon調べ-詳細)
USJを劇的にV字回復させた元P&Gの森岡毅さんの著書。
いくつかポイントがあるのですが、大きく2つ挙げておきます。
・徹底的なお客さま目線
・戦術と戦略
USJは当時、世界観にこだわるクリエイターによってエリアの設計がされており全く消費者を見ていなかったそうです。
そこから徹底的な消費者目線でエリア全体の設計を考え直した森岡さん。
その考え方によりUSJは見事復活を成し遂げたのです。
日本社会は高度経済成長期の成功体験を捨てきれず、どうしてもモノづくり偏重主義になりがちです。
しかし、それは本当にお客さんが欲しているものなのかを徹底的に考え抜くことが大事なんです。
また、森岡さんは戦略と戦術の違いについて警鐘を鳴らします。
戦略という根底がズレている状況での戦術の最適化は最悪の事態を引き起こします。
だからこそまずは初心に戻ってお客様視点のもと戦略を考え直すことも必要なのです。
森岡さんの本はいくつかありますが、最もマーケティンを包括的に語っているのはこの本です。
ドリルを売るには穴を売れ
ドリルと穴は有名な話ですね。
お客さんは、ドリルが欲しいのではなく穴が欲しいのであると。
極論ドリルを使わなくても穴があけられれば、それで良いのです。
ドリルという表層的な手段にばかり注目していては、お客さんが持つ潜在的なニーズにはたどり着けません。
思わぬところで足をすくわれることになります。
この潜在的なニーズのことをマーケティング用語でインサイトと言います。
しかしこのインサイトはなかなか消費者に問いかけても得られません。
自動車が世に無かった時代に消費者に何が欲しいかと聞くと、早く走れる馬が欲しいと返ってきたそうです。
しかし、消費者は”早く移動できる手段”が欲しいのです。
ここを取り違えて調査ばかり行っていて消費者の声を鵜呑みにしてしまうのもまずいのです。
ストーリー形式で進んでいくので読み進めやすく、マーケティングにおいて非常に重要な考え方を学ぶことができるオススメの本です。
ジョブ理論
(2021/01/18 12:43:30時点 Amazon調べ-詳細)
お客さんは商品を購入するのではなく、ジョブを片付けようとする。
この言葉にこの本で伝えたいことは詰まっています。
マーケティングで消費者理解という言葉が出てきますが、このジョブなしには語れません。
プロダクトファーストではなく消費者視点を持つためには絶対必読の本です。
顧客のインサイト理解をする上でジョブに注目するのは非常に重要でマーケターであれば必ず読んでおくべき本です。
新・魔法のコンパス
今まで紹介してきた本はマーケティングを学ぶ上で王道的な本ですが、この「新・魔法のコンパス」はある意味少し王道から外れた本。
しかし、今マーケティング・広告・ビジネスを語らせたら右に出る者がいない男「西野亮廣」の本には目を通しておくべきです。
西野さんの本は、どれも画一的なマーケティングの考え方に一石を投じる内容になっていて、陳腐なまでコモディティ化されたマーケティングの考え方を大きく覆されます。
新・魔法のコンパスでは、お客さんを巻き込むマーケティングの考え方について深く述べられています。
今までは、どうしてもサービスや商品の提供者とお客さんは別の立場であり分断されていました。
しかし提供者はお客さんに完成品を届けるのではなく製作過程で巻き込んでいかなくてはいけないというのです。
よく西野さんは、これからは「レストラン型ではなくBBQ型だ」という比喩を使います。
レストランのように一方的に提供する形は味での勝負になりますが、味はどこもクオリティが上がっており大差なくなってきている。
だからこそ、味はイマイチでも一緒に調理過程を楽しみ成功や失敗を分かち合えるBBQ型に人は集まる。
まさに市場の真理を突いていると思います。
古いマーケティングのベテラン本だけ読むと頭が凝り固まってしまうので注意しましょう!
西野亮廣氏の書籍は以下の記事で詳しくまとめてあります!
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか
(2021/01/18 12:00:30時点 Amazon調べ-詳細)
現在、世界のエリートは経営的センスを磨くためのMBAからアートを学ぶスクールに通うようになっていると言います。
著者の山口周さんは、電通とBCGを経て現在は様々な著書を展開しているパブリックスピーカー。
山口さんは、西野さんなどの行動や考え方を言語化するのが非常に上手い。
陳腐なマーケティングやビジネス理論は世界的に飽和しており、それを突き進んでもレッドオーシャンしか待っていない。
だからこそアートを学び、アート的な視点から消費者のニーズを考えるんだと。
やはり陳腐化したマーケティング理論を振りかざすのは非常に危険だとこの本を読んで感じました。
マーケティングを学ぶ上で心にとめておいて欲しいことが詰まっています。
デジタル/Webマーケティングを学ぶのにオススメな本

さて、マーケティング概論について理解を深めた後は、手段としてのマーケティングについて学んでおきましょう!
この記事では厳選して紹介していきますが以下でもっと多くの本をまとめています!

Webマーケターのためのテクノロジー入門
(2021/01/18 18:47:39時点 Amazon調べ-詳細)
Webマーケターってプログラミング能力要らないって思われがちなんですが、ある程度の知識は必要です。
ただエンジニアほどゴリゴリのコーディングをする必要があるかというとそうではない。
そんなWebマーケターに最適なテクノロジーをまとめた最強にオススメの本です!
いきなりこの本から入ってしまうと挫折してしまうかもしれないので、ある程度実務経験のある人にオススメです!
HTML,CSS,JavaScriptなどのプログラミング言語から、Google Tag Manegerなど便利なツールのお話が出てきます。
こちらに詳しくまとめているので良ければご覧ください!

沈黙のWebマーケティング
(2021/01/18 22:55:40時点 Amazon調べ-詳細)
Webマーケティングの教本として非常に有名な本です。
最強のWebマーケターであるボーン・片桐を取り巻くストーリーと共にWebマーケティングに関して詳しく知ることができます。
タイトルにWebマーケティングとあるように、内容としてはWebの話中心になります。
コンテンツを充実させてSEOに強くしたり、SNSを使って集客したり、企業でデジタルマーケターとして働く人はもちろん、個人でブログやWebサイトを運営する方にもオススメできる本になっています。
ストーリーも純粋に面白いので分厚いですがあっという間に読めちゃいます。
世界最先端のマーケティング
(2021/01/18 10:09:02時点 Amazon調べ-詳細)
こちらはオイシックスドット大地の奥谷さんの著書です。チャネルシフトという新たな概念に言及しています。
今までは、Amazonなどのオンラインチャネルを展開する企業はオンラインで顧客に商品を選択してもらいオンラインで購入してもらっていました。
しかし、現在人々の行動はオンラインオフライン片方で完結するわけではありません。
オンラインで選択して購入はオフライン。オフラインで選択して購入はオンライン。このような行動フローはもはや当たり前ですよね。
これに対して企業はどのようなチャネル戦略を考えなくてはいけないか。
Amazonの仕掛けるチャネル戦略などを中心に今後のチャネルシフトに関して新しい視点から言及している良本です。
ちなみに著者の奥谷さん、最初はこの本のタイトルにサブタイトルである「顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略」を付けたかったそうです。
しかし結果的に「世界最先端のマーケティング」となりました。かなりインパクトのある題名になっていますが、内容としてはサブタイトルの方が近いですね。
確率思考の戦略論
(2021/01/18 19:14:38時点 Amazon調べ-詳細)
言わずと知れた森岡毅さんの名著ですね。
この前に発売された「USJを変えたたった一つの考え方」は消費者視点のマーケティングを考える上で非常に勉強になる本だったのですが、こちらの「確率思考の戦略論」は一転して数学的色の非常に強い内容になっています。
USJで打ち出された様々な施策が実はこれほど精緻な計算のもと出されたものだったとは驚きました。
デジタルマーケティングを行う上で非常に重要な数字的側面を勉強できます。
堅苦しい数式などは本編と分けられていて、数学に強くない人でも分かりやすく学べるようになっています。
僕らはSNSでモノを買う
現代では、SNSの重要性は非常に高くなってきています。
しかし、まだまだSNSを上手く使いこなせている企業は多くありません。
SNSでは顧客とインタラクティブに交流することが大事であり、顧客のロイヤリティを高め顧客が自ら情報を発信してくれ、UGC効果を高めていくのが重要です。
一方通行的な押し付けのコミュニケーションでは上手くいかないことは分かっていながらもなかなか上手くできないのが現状なのです。
ぜひこの本を読んでSNSマーケティングのエッセンスを学んでください。
D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略
(2021/01/18 22:27:20時点 Amazon調べ-詳細)
従来のメーカーは卸や小売店を通して間接的にエンドユーザーに商品を届けるのが一般的でした。
しかし、そのような形態はもう古い!
今では、Direct to Consumerという直接顧客に商品を届ける形態が一般的になりつつあります。
この本では、今流行りのDtoCについて「ブランドの世界観」と「テクノロジー」という観点から海外の事例を織り交ぜながら非常に分かりやすく教えてくれます。
ぜひ読んで欲しい1冊です。
ひよっこデータサイエンティストが世界を変える
手前味噌で恐縮なのですが、僕自身が「俺たちひよっこデータサイエンティストが世界を変える」という書籍を出版しています。
データサイエンス的な観点から企業のマーケティング課題を解決していきます。
ストーリー形式で分かりやすく書いていますので、ぜひ最初に目を通していただけるとデジタルマーケティングではどんな課題を解決するべきなのか、イメージが湧くと思います。
実際にXgboostという強力な手法を用いて企業のマーケティング課題に挑む若者たちのストーリー。
価格は300円ちょっとですし、Kindle unlimitedであれば無料で読めるのでぜひチェックしてみてくださいね!
経営的マーケティングを学ぶのにオススメな本4選
マーケティング概論とデジタルやWebを使った手法的なマーケティングを学んだあと、最後は経営的視点でのマーケティングについて理解を深めていきましょう!
マーケティングにとってお客さん視点が大事なのはいわずもがなですが、社内へのマーケティングや組織としてどうあるべきかなど経営的マーケティングも大事になってきます。
ザッポス伝説
(2021/01/18 18:47:39時点 Amazon調べ-詳細)
ザッポスとは、あのアマゾンを震撼させたサービス。
現在はアマゾン傘下の企業ですが、サービスに関与した人にWowという体験を与えることを徹底しています。
もちろんお客さんに向き合うことは大事なのですが、お客さんだけを見ていて従業員や内部組織を見ていない企業は上手くいきません。
サービスを受容する側が幸せであるべきなのはもちろん、サービスを提供する側も幸せでなくてはいけません。
そんなザッポスの心意気が感じられる大変勉強になる本です。
戦略プロフェッショナル
戦略プロフェッショナルは、少し古い本ですが今でも十分読み応えのある本です。
大企業から出向してきた主人公がベンチャー企業を建て直すストーリーです。
ストーリー形式で話が進むので非常に読み進めやすく、経営の厳しさをヒシヒシを肌で感じることができます。
戦略プロフェッショナルを読んで良かったと思う人は著者「三枝匡」さんの本を他にも読んでみるとよいでしょう!
V字回復の経営も戦略プロフェッショナルと同じくストーリー形式で話が分かりやすくまとまっているのでオススメです!
破天荒フェニックス
(2021/01/18 13:40:40時点 Amazon調べ-詳細)
破天荒フェニックスはオンデーズという会社をV字回復に導いた田中修治さんの物語。
非常に厳しい状況に追い込まれながらも、何度も立ちあがり復活劇を繰り返すストーリーは臨場感たっぷりで自分もまさにオンデーズの社員として戦っている気になりました。
経営的マーケティングを学ぶことができるのはもちろんのこと、資金面の厳しさを肌で感じることができます。
成功者の告白
マーケティングの大家である、神田昌典さんが描く「成功の裏には必ず落とし穴がある」というお話。
神田さんの経験談をベースに話が進んでいき、実際に神田さんが成功した後に立て続けて起こった出来事を描いています。
これはマーケティングという領域で勧める本ではないかもしれませんが、もしマーケティングひいてはビジネスで成功を収めたいという気概があるのであれば、ぜひ目を通しておいて欲しい1冊です。
マーケティングを本以外で効率的にインプットする方法

本ももちろん有用なんですが、限界があることも確か。
特に手法の部分や最新トレンドは本だと学べる範囲に限りがあります。
ということで、適宜本と合わせて利用して欲しい優良サービスを紹介していきます!
Udemy
実践的な手法にフォーカスするならUdemyという動画サービスがオススメ!
Udemyは世界最大のオンライン教育プラットフォーム。
基本情報についてまとめておきましょう!
・世界最大のオンライン学習プラットフォーム
・日本事業ではベネッセがパートナーになっている
・15万種類ものコース
・約3億人のユーザー登録
※2020年3月時点
なんと15万種類もの講座があるんです。
自分に合った講座をぜひ見つけて欲しいのですが、僕自身受講した中で分かりやすかった講座をいくつか紹介しておきますね!
SEOなら:SEO対策はこの3つだけで成功する! もう一生迷わない超本質的なSEO対策マスターコース
広告なら:成約率の高いLP構築法 × 爆発的に売り上がるWeb広告運用術
メールなら:MailChimpでメルマガやステップメールを発行する方法 – 初級から上級までの使い方・完全ガイド
Udemyについては以下の記事でレビューしています!

ぜひ書籍と合わせて実践的なスキルをUdemyと使って身に付けましょう!
グロービス学び放題
公式サイト:https://hodai.globis.co.jp/lp
【オススメ度】 |
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グロービスが提供する定額制の動画学習サービス「グロービス学び放題」
グロービス経営大学院を運営するグロービス株式会社がビジネスパーソンに向けて展開しているサービスで、気軽にグロービス流の知識を学べるので非常にオススメです!
マーケティングだけでなくビジネスに必要な様々な分野が最新のトレンドと合わせて学べます。
以下のカテゴリがあって様々な内容を学ぶことができます。
思考
戦略・マーケティング
組織・リーダーシップ
会計・財務
グローバル
キャリア・志
変革
テクノベート
創造
カテゴライズされた各コースに対して、初級・中級・実践知というレベル分けと最新のトレンドを講演動画から学ぶTrend pickupというコースがあります。
マーケティング・戦略コースでは、3C分析やPEST分析、SWOT分析など基本的なフレームワークをアニメーションで学びながら実践的な内容を著名人の講義形式で学んでいきます。
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6か月プラン | 12か月プラン |
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マーケティングを学ぶ上でオススメの本 まとめ
マーケティングを学ぶ上でオススメの本を紹介してきました!
実際に読んで感銘を受けた本だけを紹介しています!
最後に紹介した本をまとめておきます!
こう改めて見てみると、ストーリー形式で進む読みやすい本を多く取り上げています!
読みやすいからと言って内容が希薄なわけではありません。
ぜひ気になった本を手に取ってマーケティング勉強の参考にしてみてください!
割と抽象論よりも実践的な内容を中心に取り上げていますが、以下の記事でマーケティングのおすすめ勉強法をまとめています!
